ふすま張替 作業の流れ / バラシから完了まで

枠、引手等の付属品を傷つけないよう丁寧にはずし、本体だけにします。


新しい紙の調湿機能を発揮させる為、古い紙を全てはがし、下地破損個所を修繕します。


下地張りの和紙を張ります。


新しい襖紙を張ります。


はずした付属品を清掃後、元通りに組み戻して完了となります。
古い紙が多く張り重ねられている場合は、日数が掛かります。
最適な工程で作業致しますので、下地処理方法や張り方などは、建具の種類や状態・紙の種類により異なります。
中抜き襖・坊主襖・スタイロ襖・衝立などの、特殊建具もお任せ下さい。
ふすま張替 / こだわりポイント
POINT - 1
下地処理
ふすまは、下地の角の処理がしっかり施されていないと、新しい紙を張ってもキレイな輪郭が表現されません。
その為、古い紙を除去する下地処理が必要となります。
最近の張替の傾向として、古い紙の上に張り重ねる工法が多くみられますが、
輪郭がぼやける上に、汚れやカビを中に閉じ込めてしまっては、せっかくの新しい紙が呼吸する意味がないように思われます。
さらに、重量も増加する為、スベリが悪くなる可能性もあります。
また、古い紙の上に新しい紙を張り重ねると、角にシワが発生したり、端が丸く膨れたり、ふすま全体に反りが生じて、開閉時に
擦れたりする可能性が高くなります。
POINT - 2
枠のリタッチ
本体に組み合わせる枠や引手などの付属品も、以前の汚れをキッチリ落とす必要があります。
新品に交換する場合はともかく、現状のものを新しく見えるように仕上げるには、色落ちや割れなどを補修する必要があります。
枠の色は、主に黒と茶が多いですが、これも角のリタッチをキレイに仕上げることにより、かなり見栄えが改善されます。
POINT - 3
シルエット
上記のポイントをふまえて、古い紙を除去し新しく張替完了したふすまの角のシルエットです。
年季の入ったふすまでも、下地骨が崩れていない限り、この角のラインを表現する事は可能なうえ、盛り上がりや、シワが出ることはまずありません。
紙を除去しふすまを軽く保つ事は、スベリを良好に保ち、敷居への負担を軽減する事につながります。
このような一手間が、後々お家を状態良く維持し続けられる秘訣の一つであると考えます。
しょうじ張替 作業の流れ / メクリから霧吹きまで

古い紙を水で濡らして、きれいにはがします。


新しい紙にアクが浮き出さないように、桟に残っている古い糊を落とします。


汚れと共に、枠全体の余分な水分をしっかり拭き取り、完全に乾燥させます。


紙と桟の密着度を高める為、桟処理をした後、新しい障子紙を張ります。


少量の霧吹きをして、完了となります。
最適な工程で作業致しますので、桟処理方法や糊の濃度等は、建具の種類や状態・設置場所・紙の種類により異なります。
障子の衝立・照明器具のフードなどの、特殊建具もお任せ下さい。
しょうじ張替 / こだわりポイント
POINT - 1
組子(桟)処理
障子の組子は、古い紙を除去する際に使用する水によってささくれが生じたり、以前の糊の強さによって木肌が荒れたりする場合があります。
そのままの状態で新しい紙を張ると、接着不良や表面に凸凹が生じる原因となる為、木肌の荒れを処理する必要があります。
ただ、荒れが発生している箇所は、木の繊維が奥まで痛んでいる可能性がある為、平坦に整える力を調整しながら行わないと、組子の角が削れてしまう
恐れがあります。
框("かまち"=外枠部分)も水を含むと荒れが発生する場合があります。
特に框を手で持って障子を開閉されているお家は、その手の油分が木肌を荒らす原因の一つとなりますので、
できるだけ引手で開閉された方が、よろしいかと思われます。
木肌の荒れが進行すると、障子全体の印象がくすんで見えるようになる為、それに伴い、お部屋の印象もやや暗く見える場合があります。
また、ご自分で張替される方は、障子の丸洗いは避けられた方がよろしいかと思われます。
もし、洗ってしまった場合は、その後すぐにタオルなどで、木目に沿って一定方向に、しっかりと水分をふき取る事により、木肌荒れを軽減できます。
POINT - 2
紙切り
障子紙の切り口は表から見える為、この切り口の状態で施工した職人の腕前が、おおよそ判断できます。
もちろん、真っ直ぐな切り口が理想ですが、実は建具が反っていたり、框の糊代部分(紙じゃくり)が湾曲している場合は、
真っ直ぐな切り口が目の錯覚により、曲がって見える場合があります。
この部分を感知して、いかに切り口を目の錯覚に沿うように、曲げて切れるかがセンスを問われる点ではないかと考えます。
POINT - 3
ガラス清掃
雪見障子などは、下半分にガラスがはめ込まれていますが、このガラスの清掃の状態により、張替後の障子の見栄えが大きく左右されます。
通常、繊維がガラス上に残りやすい雑巾やタオルなどを使用する事が多いと思いますが、当店では、ある”紙”を使用します。
よく新聞紙を使われる方も見えますが、どうしても紙の繊維が残ってしまいがちです。
当店の使用する紙では、繊維残りがほとんどなく、曇っていたガラスの艶もクッキリ再現する事ができます。
もちろん、中性洗剤などは一切使用せず、水のみの為、木肌を変色させる事もありません。
あみど張替 作業の流れ / メクリから微調整まで

押さえゴムをはずし、古い網をはがします。


枠を水洗いして、よく乾燥させます。


網の引っかかりを防ぐ為、押さえゴムをはめる溝の処理をします。


新しい網を、新しい押さえゴムで張ります。


網のテンション調整後、完了となります。
最適な工程で作業致しますので、溝処理方法やテンションなどは、枠の種類や状態・網の種類により異なります。
カバー付網戸・木枠網戸などの、特殊建具もお任せ下さい。
あみど張替 / こだわりポイント
POINT - 1
洗い
網戸の清掃は、まず水で丸洗いします。
枠自体をキレイにする事はもちろんですが、それ以外に枠の溝に隠れている虫や蜘蛛を洗い落とす目的があります。
特にカメムシが発生しやすいお家では、かなりの確率で溝に隠れて越冬するようです。
カメムシは、サッシとレールの隙間をくぐって室内に侵入する為、網目の細かさよりも清掃に重点をおいて、徹底的に駆除する必要があります。
また、防虫方法もアドバイスさせて頂きます。
POINT - 2
バリ取り
押さえゴムの通る溝の角にバリやアルミの白化現象(サビのようなもの)がある場合は、これを除去します。
この溝の角部分の断面は、アルマイト処理などの皮膜がなくアルミがむき出しの為、
年季の入った網戸ほど白化現象が起こり、盛り上がりやすくなります。
バリや白化現象の上に網を張ると、網目が無理に広がったり、破れの原因となります。
この一手間を省くかどうかで、網の寿命が変わる可能性があります。
POINT - 3
テンション
網戸枠に適した網のテンション(張り具合)は、それぞれ枠や網の種類により微妙に異なります。
また、選択する押えゴムの太さによっても左右される為、一番最適と思われる組み合わせを選びます。
網は経年により伸びる為、少しキツイくらいのテンションの方が、仕上がりがキレイなままで経年維持に適していると思われます。
キツ過ぎると網戸枠に反りが生じ、ひどい場合、網戸を閉めてもサッシ枠との間に隙間が生じる為、防虫効果を損なう恐れがあります。
逆にヨワ過ぎると少し当たっただけで、網が抜けてしまい危険です。
故に、最適なテンションを触感で確認・調整しながら、仕上げる必要があります。
特別お値打ち 張替価格 / 張替1面につき
ふすま 張替価格 / 張替1面につき
一般的な普及襖紙
4枚柄は別途セット価格となります。お問い合わせ下さい。
4枚柄は4枚で1セットとなりますので、バラ購入はできません。
戸襖の開閉をスムーズにするVレール施工も承ります。
素材・機能に特徴のある紙
クロス張り・リアテック張りは、別途下地調整料金が発生する場合があります。
天然素材漉き込み襖紙
天然素材の紙は、色合いがそれぞれ異なる場合があります。
上記以外にも、様々な手法で漉かれたこだわりの無地を、多数そろえております。
襖裏張り専用紙
しょうじ 張替価格 / 張替1面につき
強化紙 ( 一般的障子紙との比較 )
破り用のサンプルを持参しますので、それぞれ強さの違いを実感して頂けます。
割れたガラスの交換やアクリプレートへの変更も承ります。
ワーロン障子紙 ( プラスティック障子紙 )
ホームワーロン以外、水拭きが可能です。
ワーロンプレートとアクリワーロンは、建具の種類により施工できない場合があります。
あみど 張替価格 / 張替1面につき
数字が大きい程、細かい網目
全て、押さえゴム交換込みの価格です。
室内の見えにくさは、日差しの方向や状態により変化します。
虫よけモヘアの交換や、コマの交換も承ります。
新規 製作価格 / 建具1本につき
襖(ふすま)

\15,000〜
\16,500〜
本体・枠・紙(両面)・引手一式価格です。
障子(しょうじ)

\35,000〜
\38,500〜
枠・紙一式価格です。
網戸(あみど)

\13,000〜
\14,300〜
枠・網・押えゴム一式価格です。
古建具 処分価格
ガラス無 \1,000
\1,100
ガラス有 \2,000
\2,200
ご不要な建具の処分承ります。
産業廃棄物処理の為、一律価格です。
張り工賃も含みます。
お選びになる紙や付属品の組み合わせにより、価格は異なります。
付帯する現場工事が必要な場合は、別途工事料金が発生致します。
納期は、一般的な形のもので、10日〜14日程かかります。
お読み下さい
ご注意点
お客様からの持ち込みの紙や網での張替は、その商品の品質や状態、万が一の保証ができかねますので、
誠に申し訳ありませんが、お断り致しております。
建具の状態や既製品の建具のなかには、張替に際し別途加工が必要なものがございます。
商品の入れ替えは、予告なく行う事があります。
全商品サンプルにて、現物の質感をご確認頂けます。
張替価格について
お見積りから張替・納品完了までの、価格です。
W90cm x H190cm程の大きさを基準とした、1面の価格です。それ以外の大きさはお問い合わせ下さい。
付属品の交換・破損個所の修繕・付帯工事が必要な場合は、別途料金が発生致します。
お客様ご自身が、ホームセンター様等の材料で張替された場合、下地修正料金が別途発生する場合があります。
特殊建具は、別途料金が発生致します。
商品の入れ替えにより、価格が変更になる事があります。
材料の品質について
作業に使用する内装材料は全て、
F☆☆☆☆等級(ホルムアルデヒド放散量0.2mg/L以下)の規格合格品であり、
日本内装材連合会・室内空気汚染対策管理委員会公認の、シックハウス対策商品です。
シックハウス対策についての詳しい説明は、日本内装材連合会のホームページを参照して下さい。